
30歳を過ぎると、体重はそのままでもお腹が出てくるようになり、メタボリックシンドロームが心配になってきます。
確かに、30歳過ぎあたりを境に、食事に気を付けていても、いつの間にかお腹がポッコリと出てくるようになります。
お腹が出てきたらメタボリックシンドローム?
20代の時は、食べたからといって太ることもなく、身体が重いとも感じたこともなかった人が、30歳あたりから急にお腹が出始めることは珍しいことではないようです
そのとき、まず心配になるのがメタボリックシンドロームです。
メタボリックシンドロームとは、内蔵肥満に高血圧・高血糖・脂質代謝異常が組み合わさり、心臓病や脳卒中などの動脈硬化性疾患をまねきやすい病態です。
単に「お腹が出てきた」というだけでは、メタボリックシンドロームということにはなりません。
メタボリックシンドロームの診断基準
日本では、ウエスト周囲径(おへその高さの腹囲)が男性85cm女性90cmを超え、高血圧、高血糖、脂質代謝異常の3つのうち2つに当てはまるとメタボリックシンドロームと診断されます。
年齢とともに基礎代謝が低下していき、脂肪が付きやすく落ちにくい、太りやすい身体へと変化していきます。
常に食生活や生活習慣を見直し、定期的に検診を受けて身体の状態を把握しておくことが大切です。
お腹が出てくるのは筋肉の衰えが原因
30代になって、「体重は変わらないのにお腹が出てきた。」という場合は、徐々に筋肉が衰えてきているのが原因と考えられます。
年齢を重ねると基礎代謝が低下するために、食べる量は変わらなくても、脂肪が付きやすくなり、太りやすくなります。
体重が変わらないということは、筋肉が落ちた分だけ脂肪が増えたことを意味します。
特に内蔵脂肪は増えやすいので、急にお腹が出てくるようになるわけです。
お腹が出てきたら要注意!
お腹が出てきたら、そのまま放っておくと様々な病気を引き起こす原因になる可能性があるので注意が必要です。
お腹周りが気になり始めたら、食生活や生活習慣を見直し、運動習慣も見直してみましょう。
忙しい中でも、少しでも時間を見つけて運動をするように心がけましょう。
メタボリックシンドロームは、血圧・血糖・脂質の値が治療を要するほど高値でなくても、動脈硬化が進行しやすい状態です。
これらの値が異常になる前から食生活や生活習慣に気を付け、生活習慣病を未然に防ぐようにしましょう。